未経験でも戦略を含めた事前準備を万全に行うことで、農業一本で生計を立てることは可能です。

農業一本で生計を立てる事は可能か

農業一本で生計を立てる農家

サラリーマンをしながら副業で農業を始める兼業農家が増えていますが、専業として農業一本で生計を立てることは可能なのでしょうか?
もちろん、やり方や努力次第で未経験から成功している方は多数います。
しかし、就農経験がなく完全な未経験かつ資金力やコネクションのない状況で成功するのは簡単なことではありません。

 

未経験の業種で起業するのが難しいのはどの業種も同じです。
営業系や接客系であれば、コミュニケーション能力次第でチャンスはありますが、農業は生産者の顔が見えず農作物を見て消費者が購入を決めるものです。
農作物は苗を植えれば勝手に美味しく育ってくれるものではなく、生産工程で適切な処置をしないと美味しく育ちませんし収穫するタイミングも重要です。
また、規模が大きいほど有利なビジネスなので、農地と資金力の無い中で始めるのであればスキルと工夫で補うしかありません。
難しいことも多いですが、職人のように手先の器用さを求められるほど繊細な仕事ではありません。

 

兼業農家や就農、勉強期間など下積みを経て必要なノウハウを身につければゼロから農業一本で生計を立てることは可能です。

 

移住者が安定した生計を得るには2年半かかる

移住して農業をはじめた農家

全国農業会議所が発行する「iju info」によると、移住して農業を始めた人の生計が安定するまでには、平均2年半かかっているというデータが出ています。
2年半経過すると平均年商で1,100万円確保できるのに対して1年目は462万円しかありません。
経費を差し引くと、まともな生活ができる収入を確保するのに2年半ほどの期間が必要という内容です。

 

上記は主に移住者を対象にしたデータです。
移住者は農業未経験者が多く、移住してから専業で自治体や近隣農家の支援を受けて農業を学びながら実践しています。
相応の貯金を用意してから移住している人が多く、自治体から住居や収入の補助を用意していることもあるので成り立っています。

 

移住以外の方法で2年半の期間耐えるのは難しいことですが、事前に就農するなど最低限の知識とノウハウを学べば1年目、2年目から生計を立てられる可能性は十分あります。
また、移住者など支援を受けて新規就農する人は農協を活用した出荷など、従来からある定番の方法を取っています。
若手農家で成功する人は、直接飲食店やスーパーと契約する契約農家になったり、珍しい野菜をネット通販で売ったりするなど工夫して狭い農地の中で利益を出しています。
戦略を含めた事前準備さえしっかりしておけば、未経験から農業一本で早期に生計を立てることは可能です。

 

バイトやインターンシップから始めることがオススメ

現場の仕事を知らないまま農業で起業するのはリスクしかありません。
未経験であればバイトから始めてみると良いでしょう。
農業をやりたい地域で勉強すれば、必要な知識が自然と身に付きますし、独立してからバイト先の農家に相談したりサポートを受けたりすることができます。
ただし農家の朝は早いので、自宅から通勤で働ける環境は限られています。
これから農業を始めたい人向けに国のサポートの中でインターンシップ制度を用意しています。
短いものだと1週間からできるので、仕事の長期休暇を利用して農業体験をすることから始めても良いでしょう。
できれば、田植えや収穫など時期を分けて複数回インターンシップを利用することをオススメします。

 

まずは兼業で始めてもいいですし、使える農地の確保など良い話があれば思い切って独立して最初から専業農家としてスタートさせても良いでしょう。
農業で独立するのに大切なことは以下の5点です。

 

  • 最低限の知識
  • 行動力
  • 人脈
  • 発想力
  • タイミング

 

勢いだけで行動するのはNGですが、人脈ができて色々な意味でタイミングがあった時は思い切った決断も必要です。